2012年1月20日金曜日
「容疑者Xの献身」“ミステリー界のアカデミー賞”候補に!
米ミステリー作家協会(ニューヨーク)は19日、同協会が主催する
「エドガー賞」の今年の最優秀小説賞候補5作品の一つに、
東野圭吾氏の小説「容疑者Xの献身」を選んだと発表した。
選考結果は4月26日に発表される。
「容疑者Xの献身」は2006年に直木賞を受賞し、
フジテレビのドラマ「ガリレオ」の映画版として
08年俳優の福山雅治主演で上映された。
英訳版は11年に出版された。
同協会の広報担当者は、候補とした理由については
「明らかにしない」としている。
エドガー賞は、推理小説のジャンルを確立したといわれる
19世紀の米作家エドガー・アラン・ポーにちなみ
「ミステリー界のアカデミー賞」と呼ばれる。
「小説」「短編小説」「劇」などの部門がある。
エドガー賞に関しては、作家桐野夏生氏が04年に小説
「OUT(アウト)」で日本人作家として初めて
最優秀小説賞候補に入ったが、残念ながら受賞を逃した。
< あらすじ >
花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。
そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を
突き止め訪ねてきた。
どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう
富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。
今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を
差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。
彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。
警察は遺体を富樫と断定、花岡母子のアリバイを聞いて
目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところで
ことごとくズレが生ずることに気づく。
困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、
湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。
彼は当初この事件に傍観を通していたが、
やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、
独自に解明に乗り出していく。
< 作者のプロフィール >
東野 圭吾さん (ひがしの けいご )
本名 同じ
1958年2月4日 (53歳)
大阪府大阪市生野区 生まれ
小説家
《代表作》
『秘密』(1999年)
『容疑者Xの献身』(2006年)
《主な受賞歴》
第31回江戸川乱歩賞
第52回日本推理作家協会賞(長編部門)
第134回直木賞
第6回本格ミステリ大賞(小説部門)
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