2011年12月25日日曜日

明暗別れた?! ロイヤルファミリー




  正恩氏の2人の兄は?


北朝鮮が公表した金正日総書記の国葬委員名簿は三男で

後継者の正恩(ジョンウン)氏が筆頭となる一方で、

長男の正男(ジョンナム)氏(40)、

次男の正哲(ジョンチョル)氏(30)の名前がなかった。

一時は後継者を有力視されていた2人だが、兄弟で明暗が分かれた。

特に中国を拠点に活動する正男氏には粛清の噂が絶えず、

国葬のため帰国すると二度と出国できない事態もあり得る。

2人の兄は葬儀に参列するのか。動向が注目される。



北朝鮮が19日に公表した「国家葬儀委員会」名簿は?

正恩氏を筆頭に金総書記の妹、敬姫氏と夫で実質的なナンバー2と

される張成沢氏の名前が上位に並ぶ。

正恩氏を張氏夫妻が支える「ロイヤルファミリー体制」を印象付けた。


しかし、232人が名を連ねる名簿には、実子である正男、正哲両氏の

名前がなく、正恩新体制から2人の兄が排除されていることを示した。


正哲氏は北朝鮮国内にいるとみられ、韓国情報筋は「何の肩書もない

形でだが、葬儀には参列するだろう」とみている。




注目されるのが、中国マカオで暮らす正男氏の動向だが?

韓国聯合ニュースは、金総書記死去後もマカオにとどまっていると

報じたが・・・?、

中国紙は「すでにマカオを離れた」と伝えており、

正確な所在は不明である。






金総書記の後継者には正恩氏と異母兄弟の正男氏が最も有力とされた。

だが、2001年の日本への不正入国事件で後継者争いから

脱落したといわれている。


父親の資金管理を任されていたこともあり、その後はマカオを拠点に

中東や欧州でも投資ビジネスを手広く進めている。

中国高級幹部の子弟で特権を持つ「太子党」に広い人脈があり、

中国情報筋によると、気さくな性格から「太っちょ兄さん」と呼ばれ、

支持する中国高官も多いという。日韓メディアの取材にも応じ

「3代世襲に反対だ」などと発言していた。



正恩氏が後継者に内定した後の09年には、正恩氏側によって

北朝鮮で正男氏と親しい人物らが排除され、

正男氏暗殺計画も持ち上がった。

この際、中国側が「手を出すな」と牽制したとされる。

中国の一部からの強い支持から中韓情報筋は「政治的芽が

完全に摘まれたわけではない」とみる。



正男氏に次ぎ有力後継者候補だったのが正哲氏だ。

英人気歌手エリック・クラプトンの“追っかけ”で

知られ、コンサート鑑賞にシンガポールなどを

訪れた姿が度々目撃されていた。






おとなしい性格から金総書記は「女の子みたいだ」と

ぼやいていたとされ、自ら進んで後継者につこうとは

しなかったとされる。

「父親の権力争いを知っており、自ら『籠の中の鳥』に

なる道を選んだのだろう」と情報筋は推測する。



金総書記は、異母兄弟の金平日駐ポーランド大使ら親族と

苛烈な権力争いを演じ、地方や海外に追い落としてきた。

ただ、平日氏も金日成主席の葬儀には参列した。


似た境遇の正男氏だが、葬儀のために帰国すれば、

中国側の庇護(ひご)が及ばず、二度と出国できない事態も

予想される。



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