2011年12月20日火曜日
北朝鮮うわべの哀悼…陰では「ガキ」と正恩氏のことを・・
金正日(キムジョンイル)総書記の死去発表後の
北朝鮮内部の様子が20日、ソウルの脱北者らに
伝えられた情報で明らかになってきた。
厳冬の中、食糧難にあえぐ住民の様子について、
「心底悲しんだ金日成(キムイルソン)主席逝去時と
異なる雰囲気だ」との指摘が出ている。
金日成主席よりカリスマ性において劣る金総書記と比べても、
実績や住民への浸透度が乏しい金正恩(キムジョンウン)氏の
新体制は今後、人心掌握で多くの困難に直面すると予想される。
韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」の朴相学(パクサンハク)
代表は読売新聞の取材に、北部・両江道の住民と19日、
電話で話したと明らかにした。
この住民は「19日は朝10時頃から、総書記死去のうわさが
広まっていた。
公開処刑や餓死は金総書記の時代になってひどくなった。
正直言って、やっと死んでくれたと思う。
国営テレビで悲しむ住民らが映っているが、
あれは大半が演技だ」と語ったという。
住民らが陰で金正恩氏を「ガキ」と呼んでいることも明かした。
他の韓国の脱北者団体の関係者によると、
国境地帯に住む30代の露天商は「(外出禁止令が)恐ろしかったが、
19日も午後に1時間ほど隠れて食糧を売った。
表では(少なくとも)泣くふりをしないと連行されるから、
皆泣いているが、本当は泣いていない者もいる」と携帯電話で伝えた。
この関係者は「建国の父である金日成主席が死去した時は、
みな地べたに座り込んで慟哭(どうこく)したものだ。
庶民の心に以前では考えられない変化が起きたようだ」と話す。
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