2011年12月21日水曜日
日銀、景気判断を下方修正! 金融政策は現状維持
日本銀行は21日の金融政策決定会合で、日本経済の現状について、
「海外経済の減速や円高の影響などから、
持ち直しの動きが一服している」として、景気判断を下方修正した。
欧州債務危機に端を発する海外経済の減速や円高、
タイ洪水の影響などで、輸出と生産がそれまでの増加基調から
横ばい圏内の動きとなり、企業の業況感は全体として
改善の動きが鈍化していると判断。
景気回復が足踏みする「踊り場」入りの可能性を示唆した。
ただ、金融政策は現状を維持し、
政策金利は「年0~0・1%程度」に据え置いた。
景気の先行きについては、「当面、横ばい圏内の動きになる」とし、
足踏み状態が続くとの見通しを示した。
日本国債を格下げ=国内会社では初―格付投資情報センター
国内格付け会社の格付投資情報センター(R&I、東京)は
21日、日本国債の格付けを最上級の「AAA(トリプルA)」から
1段階低い「AA+(ダブルAプラス)」に引き下げたと発表した。
国内格付け会社が日本国債を格下げしたのは初めて。
R&Iは格下げ理由について、「野田政権の消費増税への
強い決意は評価できるが、社会保障改革は負担増が先送り
されるなど踏み込み不足だ。
経済活性化への展望も開けていない」と指摘。
消費増税が実現しても政府債務残高の増大は
避けられないとした。
ただ、R&Iが事前に見直し検討を表明していたため、
国債などが取引される債券市場は格下げが発表されても
ほとんど反応しなかった。
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