米キャンプ・デービットで開催された主要8カ国(G8)
首脳会議はギリシャに対する追加支援策を
打ち出せないまま閉幕した。
ギリシャにユーロ圏残留を求め、欧州危機の対応として
財政緊縮策だけでなく成長策の必要性を訴える宣言を
採択したものの、実行性のある具体策は示せなかった。
世界経済の「恐怖指数」がピークに達するなかで、
G8はとくに動揺が激しい金融市場安定のための
具体策を打ち出す必要があった。
欧州危機を受けてユーロ圏の銀行は「ぼろぼろ」の状況。
ラテン系の加盟国に危機が広がれば、
危機は金融システムを通じて世界に広がる。
各国の思惑から有効な対応策が示されなかったことで
週明けの市場がどのように反応するか、注目である。
ユーロ圏首脳はギリシャに対する風当たりを強めている。
ドイツのシュピーゲル誌はユーロ圏財務相会合の
ユンケル議長がギリシャ財務相に対し、
ギリシャのユーロ圏残留に圧倒的過半数が反対する
との見方を示した報道したという。
脅しとも受け取れる手法で残留を促したものだが、
北風政策だけではギリシャ国民の納得を得るのは難しい。
ギリシャ危機打開の糸口が示されず、
世界の恐怖指数はさらに上昇を続ける。
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