2012年5月21日月曜日

G8首脳会議、ギリシャ支援策打ち出せず  <ワシントン>




米キャンプ・デービットで開催された主要8カ国(G8)

首脳会議はギリシャに対する追加支援策を

打ち出せないまま閉幕した。









ギリシャにユーロ圏残留を求め、欧州危機の対応として

財政緊縮策だけでなく成長策の必要性を訴える宣言を

採択したものの、実行性のある具体策は示せなかった。

 
世界経済の「恐怖指数」がピークに達するなかで、

G8はとくに動揺が激しい金融市場安定のための

具体策を打ち出す必要があった。

欧州危機を受けてユーロ圏の銀行は「ぼろぼろ」の状況。

ラテン系の加盟国に危機が広がれば、

危機は金融システムを通じて世界に広がる。

各国の思惑から有効な対応策が示されなかったことで

週明けの市場がどのように反応するか、注目である。

 
ユーロ圏首脳はギリシャに対する風当たりを強めている。

ドイツのシュピーゲル誌はユーロ圏財務相会合の

ユンケル議長がギリシャ財務相に対し、

ギリシャのユーロ圏残留に圧倒的過半数が反対する

との見方を示した報道したという。

脅しとも受け取れる手法で残留を促したものだが、

北風政策だけではギリシャ国民の納得を得るのは難しい。

ギリシャ危機打開の糸口が示されず、

世界の恐怖指数はさらに上昇を続ける。




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