東日本大震災後、東京都民の「水道水離れ」が続いている。
昨年4月~今年2月の11カ月間の総供給量
(計13億5381万立方メートル)は前年同期比2.6%減で、
料金収入だと98億4200万円のマイナス。
ここ10年ほど「おいしい水」のPRに力を入れてきた
都水道局は「安心・安全と味の両方を追求してきたのに」と
ショックを受けている。
水道水離れの最大の要因とみられるのは昨年3月22日、
金町浄水場(葛飾区)で乳児の飲料に関する当時の暫定規制値
(1キロ当たり100ベクレル)を超える210ベクレルの
放射性ヨウ素が検出された騒動だった。
2日後に規制値を下回ったが、同8月に約1000人に
実施したアンケートでは、水道水について28%が
「不安」と答え、その9割近くが放射性物質の影響を
理由に挙げた。
代わって消費を伸ばしたのが宅配のミネラルウオーター。
宅配水の製造・販売大手「アクアクララ」(港区)
では年間の新規契約者が昨年、前年の5割増しになった。
全契約者の16%(約6万5000件)が震災以降の
契約という。
広報担当者は「放射性ヨウ素が検出された直後から
申し込みが殺到した」と話しています。
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