2012年4月11日水曜日

ソニーとシャープ、12年3月期の業績予想を下方修正?!




ソニーの連結業績(米国会計基準)は、当期純損益の赤字が

従来予想の2200億円から5200億円に拡大する見込み。

米国子会社の収益悪化を織り込んで、

繰延税金資産に3000億円の引当金を計上する。

前年同期は2596億円の赤字で、最終損失は4年連続。

売上高、営業損益、税引前損益とも据え置いたが、

最終損益は4回目の下方修正となる。

5200億円の最終損失は、映画事業で巨額の減損損失を

計上した95年3月期の2933億円の赤字を超える。



ソニーは9日、経営再建策の一環として、年内にも

数千人の従業員を削減する方針を固めた。

これまでに化学事業の売却や中小型液晶事業の分離などで

5000人の人員減が決まっていたが、

新たに国内外で人員削減を行う結果、

削減総数は計1万人規模となる見通しだ。




シャープは12年3月期の連結業績について、

売上高が従来の2兆5500億円から2兆4500億円に、

営業損益が従来のゼロから400億円の赤字に、

最終赤字が従来の2900億円から3800億円に

拡大する見込みと発表した。

最終赤字額はリーマン・ショック後の09年3月期の

1258億円を上回って過去最悪。

12年3月期業績予想の下方修正は3度目。



業績不振にあえぐシャープが、電子機器受託製造サービス

(EMS)で世界トップの台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業

と資本業務提携する。

鴻海の背後には、最大の受託元である米アップルが控える。

シャープにとって、稼働率が低下している液晶パネルを

鴻海を通じてアップルに大量供給できれば、

業績立て直しの切り札となる。

一方で鴻海への技術流出に加え、アップルと一蓮托生

(いちれんたくしょう)の“下請け”になりかねないリスクも

はらんでいるので、両刃の剣と危惧されている。





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